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NEWS 2022.04.09

『オメコンベストテン とちょっと 2022』オフィシャルライブレポート!

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「オメコンベストテン とちょっと 2022

202244日(月)恵比寿 LIQUIDROOM


メジャーデビュー4周年を記念して4月4日に開催された『オメコンベストテン とちょっと 2022』。ファンからのリクエスト投票でベスト10入りした曲たちと、それ以外のプラスアルファも少し加えたライブとなる旨が事前にアナウンスされていたが、このような企画はオメでたにとって初の試み。本編に先駆けてスタートした『オメコンボスペシャルライブ』の時点で、普段のライブとは異なる要素が満載だった。


『オメコンボスペシャルライブ』とは、オフィシャル抽選先行限定で販売されているチケットの購入者のみが観られるライブ。今回の公演では「通常チケット+オメコンボスペシャルライブ+オメジャーデビュー4周年記念グッズ」がセットとなっていた。もともとぶっ飛んだ内容が恒例となっているオメコンボだが、本編自体もかなりの変化球となることが予想される中、何が繰り広げられるのだろうか? 開演時間となり、フロアの下手側の壁に用意されていたスクリーンに流れ始めた『CD OM(カウントダウン・オメ)』の映像。3人のキャラクター“オメンバー”が司会進行を務めるアニメーションは、カウントダウン形式で最新ヒット曲を紹介する某番組に似ているような気もしたのだが……まあ気のせいなのだろう。声をリアルタイムで赤飯(Vo)が当てているらしいが、女性声も含めて器用に演じ分ける様に改めて感心させられる。「どんな感じでやってるんだろう?」と想像していると、「スタジオを抜け出して遊びに行きま~す!」――オメンバーたちがステージに突然現れて仰天! いや、びっくりしたというより、アナログな展開に感心した(呆れた)と言った方が正確なのかもしれない。登場したのは段ボール箱を頭に装着した赤飯。箱の4つの側面それぞれにオメンバーのイラスト、赤飯の顔写真が貼られていた。箱を回転させて絵柄を切り替えつつ各キャラクターと本人を演じ分けるという、どう考えても体力を著しく消耗する人力芸に頭が下がった。赤飯の写真の面は開閉式となっていて、中から実物の赤飯が顔を覗かせる仕掛けにもなっている。凝っているんだか、素朴なのかよくわからない……。当初はイラストを貼り付けた団扇を使ってキャラの演じ分けをするつもりだったらしいが、後先考えずにエスカレートしてしまうところが本当にどうかしている。そして、ぽにきんぐだむ(Gt&Vo)、324G)、maoBa)、ミト充(Dr)も加わり、スペシャルライブで披露されたのは「憂き浮きウォッチング」「ザ☆キュ~ティクルピーポー」「We will luck you」。メンバー全員で轟かせたサウンドが、一足早く会場に集まったオメっ子たちを沸かせていた。「湯冷ます」もラストで炸裂させてスペシャルライブは終了。本編への期待がますます高まった。




5月に大阪と東京で行われるカバー曲しかやらないライブ『オメでたカバー劇場』のオメコンボチケット購入者が入手できるアナログLP盤の製造過程をメンバーたちが見学した『大人の社会科見学 レコード編』が公開された転換時間を経て、ライブ本編がスタート。3人のオメンバーがトークを繰り広げる『CD OM』の映像が、オープニングを盛り上げていた。そして、最初のブロックで披露されたのは、投票結果の10位から8位の曲。10位は「あられ雛DANCE!!」。言うまでもなくひな祭りの時期に演奏するのがふさわしいわけだが、そんなことは関係ない。今日が年に一度のひな祭りだと強引に思い込み、存分に楽しめば済む話だ。今回のライブの主旨を完璧に理解したオメっ子たちが、あられもない姿で踊る姿が清々しかった。9位の「スーパー銭湯~オメの湯~」は、激しい手拍子の嵐。8位の「ザ・レジスタンス」は、フロアの全面で掲げられた拳が眩しかった。平時のようなモッシュや大合唱はまだできないが、爆音を全身で浴びるのは、やはり無条件に楽しい。ライブハウスの自然な風景を取り戻せつつあるのを感じて、とても嬉しかった。



ザ・そふとたっち、DJデンジャー◎ティガーによる「SIX ON THE PACK」のドーム球場からの中継映像を挟んで、7位から4位の発表。7位は「チャイルドプレイ」。赤飯とぽにきんぐだむが2MCスタイルで歌う様が、猛烈にかっこよかった。6位は「推しごとメモリアル」。フロアではオメっ子たちが掲げたペンライトが揺れ、メンバーたちはサビに差し掛かると楽器を置いてキュートなダンスを踊った。324のギターソロは普段ならばギター型バルーンを使った当てぶりだが、本物のエレキギターを使ってプレイ。この曲のソロの生演奏は201944日マイナビBLITZ赤坂公演以来だったらしい。続いて、ハードなサウンドが会場全体をビリビリと震わせた5位の「HELL”O”」。起伏に富んだドラマチックな展開と爆音がオメっ子たちの興奮を誘っていた4位の「サイレンとジェラシー」……通常のライブではあり得ない構成のセットリストが猛威を振るい続けていた。


3位以降が発表される前に、再びスペシャルゲストのライブ。登場したのは2018年のメジャーデビュー時のオメでたい頭でなにより。和服風の衣装が懐かしい。未来のオメでたからのオファーによって出演が実現したらしい。メジャーデビュー曲「鯛獲る」や、「海老振り屋」について触れつつ「ベスト10に入ってるんじゃないかな?」と映像内で語っていたが、予言は的中するのだろうか? そして、時空を超えてステージに現れた2018年の彼らが最初に披露したのは、先ほども話題に上っていた「鯛獲る」。曲中で明かされたのだが、今回のランキング結果は微妙な数字の21位……。「21位獲ったどー!」と一旦は景気よく叫んだものの、「なんやこれ?」と2018年の赤飯は自らに突っ込みを入れていた。続いて、オメっ子たちが振り上げたタオルが活きの良い海老のように舞い踊った「海老振り屋」。この曲は12位だったらしい。タイムマシンを駆使して奇跡のゲスト出演を実現した今回のライブは、世界最先端のハイテクイベントだったと言っても過言ではないだろう。




昨年829日にUSEN STUDIO COASTで行われた5周年ライブの映像配信、最新オリジナルグッズ、カバーアルバム『オメでたカバー横丁〜一番街〜』のCM映像を経て、トップ3の発表。中間発表では201512月にリリースされた『Free Mosh License』の収録曲「あれこれそれどれ」と、324が作詞作曲を手掛けた「四畳半フォークリフト」が僅差でトップ争いを繰り広げていた。果たして最終結果はどうなるのか? 会場内の空気は、一気に緊張感を増していた……という嘘も少し挟みつつ、レポートを続けるとしよう。まず、3位に輝いたのは、先述の『Free Mosh License』の収録曲の1つ「大河アッパーカット」。赤飯のソロ名義での同人作品で発表されて、オメでたの最初期を盛り上げたこの曲をライブで聴ける機会は、最近だとなかなかない。新アレンジによって一層パワフルさを増したサウンドに身を任せ、掲げた掌を勢いよく揺らすオメっ子たちの姿が熱かった。


いよいよ結果発表は2曲を残すのみ。居ても立ってもいられなくなってくる……。勝利を手にするのは、どちらの曲なのか? ああ、神様! 緊張のあまりおしっこ漏れそう! 祈るような気持ちでいる中、演奏がスタートしたのは「あれこれそれどれ」。2位はこれか! そういう結果となったのか! ヘッドバンギング、振り上げる拳、激しい手拍子が、ステージから押し寄せる爆音と一体となっていく様が壮観だった。そして1位は「四畳半フォークリフト」。無我夢中で全身を揺らすオメっ子たちの勢いが凄まじい。作詞作曲者の324が奏でたギターソロは、勝利を噛み締める凱歌のようにフロアに降り注いでいた。


「熱烈な投票とメッセージ、ありがとうございました~」「おかげさまで、あり得ないセトリのライブができました」「年に一度のスペシャルライブ、そのカギを握るのは、ステージの前のあなたたちです!」「反響があればまた、来年の今頃お会いしましょう~」――10位から1位までが全て発表された後、『CD OM』の3人が映像で繰り広げたエンディングトーク。そして、ラストは「オメでたい頭でなにより」が飾った。「壮大な茶番につき合ってくれてありがとう! 俺らとあんたらはみんな合わせて、この光景がオメでたい頭でなによりだ!」と赤飯が叫び、演奏がスタート。メンバーたちの歌声と演奏が、どんどん温かく高鳴っていった。「アホみたいなことにつき合ってくれるお前らが超好きです! もちろんちゃんとしたライブもやるから安心してね。カバーアルバムもいろんな想いがこもってます。オリジナル曲ができないとか、いろんな悩みがあるんよ。普通のバンド並みに俺らにも悩みがあるんです。それでも前に進みたくて、もがいてもがいて作ったのが、このアルバムなんです。だからオリジナル曲、頑張って作るから! 2022年もお前らを飽きさせへんように頑張ってくからさ、また遊びに来て。お前らとずっと笑ってたいからバンドを続けます。ライブを続けます」――赤飯が想いを語ってからなだれ込んだ曲の終盤は、フロアで揺れる無数のダブルピースがオメでたの5人を祝福する大合唱のように感じられた。



全曲の演奏が終了してから行われた、オメっ子たちがいるフロアを背景にした記念撮影。オメコンボで使用されたオメンバーの箱も、大切な仲間として運び込まれたのが微笑ましかった。そして、本編で使用された映像の数々を頑張って編集したmaoが皆に讃えられた後、「これからもアホなこと続けます。あんたらとわしらで、オメでたい頭でなによりでした!」という赤飯の言葉で締めくくられた『オメコンベストテン とちょっと 2022』。反響があれば来年も開催する旨が本編で語られていたが、これはどう考えても大成功の企画だった。この手応えは、楽しい何かをさらに生み出すのだろう。今後のオメでたの動きも要注目だ。



文:田中大

写真:ゆうと。



オメでたい頭でなにより

「オメコンベストテン とちょっと 2022

202244日(月)恵比寿 LIQUIDROOM

【オメコンボ】

01.憂き浮きウォッチング

02.ザ☆キュ〜ティクルピーポー

03.We will luck you

04.湯冷ます

 

【本編】

01. あられ雛DANCE!!

02. スーパー銭湯〜オメの湯〜

03. ザ・レジスタンス

04. チャイルドプレイ

05. 推しごとメモリアル

06. HELLO

07. サイレンとジェラシー

08. 鯛獲る
09.
海老振り屋

10. 大河アッパーカット

11. あれこれそれどれ

12. 四畳半フォークリフト

13. オメでたい頭でなにより



「オメコンベストテン」TOP10プレイリスト

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